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ラフィールの雑記

母娘で共通して興味あるものは。。。

二人で真剣に見ている番組が、NHKで放映している「ハーバード白熱教室」。

正規の放映時間には見ることが出来なくて、昨夜やっと再放送を見ました。
今夜も続きがあります。(それでも、やっと録画して朝にみているんですが^^;)

内容はハーバード大学で一番人気のある授業、サンデル教授の「Justice(正義)」
政治哲学の専門であるサンデル教授の授業はあまりの人気に
原則非公開の大学授業を公開にしてしまったほどの内容で
NHKが4月からオンエアしています。

詳しい講義一覧は上記に貼ったリンク先を参考にしてもらえるといいのですが
絶対的な答えのない命題に対して、非常に的確な方法で議論を引き出しています。

第一回目の授業テーマは『殺人に正義はあるか』

海で遭難しボートに4人生き残った船員が食料も水も無い状態で生き残る為、
1人を殺して食することで救助まで生きながらえる。
はたして、この殺人は正しいのか?
実際に起きた出来事で、救助された人たちは逮捕され裁判にかけられるのですが
答えは難しいですね。

日本では裁判員裁判制度が始まりましたが
もし私が裁判員になってこんな事例を担当したらジャッジが出来るんだろうか?

娘と二人で、まるでハーバード大の聴講生になった気分で聞き入ってしまいました。
なんていうか、答えが行く通りもあって、どれが一番と順位がつけられないものに
解答を求められた時、人間は自分の発言の重さに気がつくんですね。
誰かに迎合したりなんでも反論したりする単純思考では片付かない。

最近はこんな風に真剣に思索する習慣が失われているような気がします。
結果ばかりを追い求めて、それだけで価値が決まったり・・・。
若い時にこんな経験が出来るのは貴重なことなので
親子で一度見てみることをお勧めします。
少なくとも、ウチは非常に有意義だと感じています。


若いうちに優秀な指導者に出会うことはとても重要だと思ったのはこれだけじゃないんです。


先日、校区内で夜回り先生こと水谷修先生の講演があったんです。
前回聞いたのはもう4年も前で、その時は娘がぜひにということで整理券を手にいれました。
今回娘は授業があって参加できず、お知り合いと参加しました。

いつも「命」とは何か?を語られますが、今回聞いたエピソードに
戦時中の沖縄での話があったのです。
先生が体験した話じゃないですよ(笑)。まだ54歳だからw
戦後50年経って公開されたアメリカGHQ文書のなかにあった報告書の一つです。

沖縄の洞窟に隠れた120人近い村人が、見つかって焼夷弾や手榴弾が一杯投げ込まれた洞窟内で
12人しか生き残らなかったという話です。
生き残ったのはまだ歩けない乳飲み子ばかり。
一番弱い赤ちゃんが何故助かったのか。
大人たちは子どもを守るために投げ込まれた手榴弾を胸に抱えて入り口まで突進して自爆していったそうです。
最初は老人から、次は男たち、そしてお母さん、若者・・・・。
おわかりですか?
歩けないあかちゃんしか生き残らなかったのは、よちよち歩きの2,3歳の子達までもが
自分より下の子を守るために、年長者の真似をして爆弾を抱えて入り口へむかったから。
子どもたちを丸く囲んで、頭を抱えて集団で自決もしたようです。

この話をした後に、水谷先生は会場に来ていた数少ない学生に
「君たちの命は自分だけのものでない、こういう先人の人たちの努力に寄って今そこに居る」
と静かに語りかけました。

隣や背後に居た高校生中学生の息を呑む気配が伝わりました。
この日、水谷先生に語りかけられたこの子達の心には何かしら残るものがあったはずです。
日常、親はなかなかそんな風に子どもに示唆を与えてやることは難しいけれど
いろんな機会を探してやるのは親の役目かなあって思ったのでした。


あかん、久しぶりに重たい話になっちゃった。

次はもっとかるーい話題で(爆)


以下拍手お返事。

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